セルフ写真ブースの導入を検討するとき、社内で最初に整理すべきなのは「どんな費用が発生するのか」「自社の負担はどこまでか」「そもそも設置できる場所か」の3つです。
この記事では、韓国発のセルフ写真ブース「Photoism(フォトイズム)」を例に、見積もりを受け取る前に確認しておきたい費目と負担区分、設置条件、そして問い合わせから稼働までの流れを整理します。
なお、機器の価格や分配の料率といった金額は、設置場所と導入方法によって変わるため、当サイトでは掲載していません。金額は個別の収益シミュレーションでご提示しています。この記事は、その見積もりを正しく読むための準備としてお使いください。
フォトブース導入で発生する費用の全体像
費用は「導入時に一度だけ発生するもの」と「運営している間ずっと発生するもの」に分かれます。
導入時に発生する費用
- 機器の費用:撮影ブース本体と、操作・決済・印刷を行うキオスク端末の一式にかかる費用です。購入して導入する場合に発生します。
- 運送費用:倉庫から設置場所までの運搬費です。ブース一式は約350kgあり、距離によって金額が変わります。
- 設置費用:現地での組み立て・設置作業にかかる費用です。作業スタッフの人件費と交通費が含まれます。
運営中に発生する費用
- プリント用紙などの消耗品:撮影した写真を印刷するための用紙とインクリボンです。撮影回数に比例して消費します。
- 電気代:ブースとキオスク端末の電力です。
- 通信費:ブースはインターネットに接続して運用します。撮影データの受け渡しやフレームの更新に必要です。
- 保守・修理費:故障した際の部品交換や修理にかかる費用です。
- 運営に関するフィー:フレームの配信やプログラムの更新など、運営に必要なサービスの費用です。導入方法によって扱いが異なります。
導入方法は2つ|購入とレンタルの違い
Photoismには、機器を購入して自社で運営する方法と、機器を購入せずに売上を分け合う方法(レベニューシェア型)の2つがあります。収益の考え方だけでなく、費用の負担区分も変わります。
購入:機器を保有して自社で運営する
ブース一式を購入し、設置した事業者が運営します。売上はそのまま自社の売上となり、そこから消耗品費や運営に関するフィーを差し引いた分が手元に残ります。
機器の費用を最初に負担する必要がありますが、売上が伸びたときの収益は大きくなります。投資判断では、初期費用をどれくらいの期間で回収できるかが焦点になります。
レンタル:機器を購入せず、売上を分け合う
機器を購入せずに設置し、売上の一部を受け取る方法です。機器への初期投資が不要なため、まず効果を試したい場合に向いています。
受け取る金額は、売上に対して一定の割合をかけて算出します。コラボフレームでの撮影のように、権利元への費用が発生する撮影については、その分を差し引いた額を基準に計算します。具体的な料率と、売上の管理・精算の方法は、契約時に取り決めます。
費用の負担区分
見積もりを比較するときは、金額そのものより「何を自社が負担するか」を先に確認してください。現時点で案内できる区分は次のとおりです。
| 項目 | 購入 | レンタル |
|---|---|---|
| 機器の費用 | 設置側が負担 | 負担なし |
| 運送費用 | 設置側が負担(実費) | 設置側が負担(実費) |
| 設置作業費 | 設置側が負担(実費) | 設置側が負担(実費) |
| 電気代 | 設置側が負担 | 設置側が負担 |
| インターネット回線 | 設置側が用意 | 設置側が用意 |
| 両替機・両替用の現金 | 設置側が用意 | 設置側が用意 |
| 消耗品・保守・精算方法・撤去 | 導入方法と契約内容によって異なるため、個別に取り決めます | |
表の最後の行は、条件によって扱いが変わる項目です。見積もりを受け取る際に、必ずこの4点の扱いを確認してください。当サイトからお問い合わせいただいた場合も、同じ内容をご説明します。
どちらが向いているか
- 購入が向いているケース:運営できる体制があり、初期費用を負担してでも収益を大きくしたい場合。
- レンタルが向いているケース:初期投資を抑えたい場合や、まず自社の立地で利用されるかを確かめたい場合。
収益シミュレーションで提示する内容
金額を記事に掲載していない代わりに、お問い合わせいただいた方には、設置場所に合わせた収益シミュレーションをご提示しています。含まれる内容は次のとおりです。
- 想定される1日・1か月あたりの利用件数
- 撮影1回あたりの利用料金の設定
- 発生する費用の内訳と負担区分
- 購入・レンタルそれぞれの場合の収益の目安
- 購入の場合、初期費用の回収にかかる期間の目安
いずれも一定の条件のもとでの試算であり、収益を保証するものではありません。実際の売上は立地や運営の状況によって変わります。
設置に必要な条件
費用を検討する前に、設置できる場所かどうかを確認してください。条件を満たさない場合、見積もりまで進んでも設置できません。
スペース
ブース本体の寸法は幅2,000mm × 奥行1,805mm、高さ2,288mm(キャスターを含む)です。設置作業と利用者の出入りを考えると、幅3,000mm × 奥行2,805mm 程度のスペースが必要になります。坪数でいえば、およそ2.5坪です。
天井の高さ
設置場所の天井高は、最低でも2,350mm必要です。これを下回る場所には設置できません。天井の梁や設備の配管が下がっている場所は、実際の有効高さを測って確認してください。
電源
20Aのコンセントが1口必要です。キオスク端末の定格電力は800W、通常の運転時は250W程度です。
条件を満たすコンセントが近くにあれば、そのまま使用できます。ただし、既存の設備と同じ回路を共用している場合や、分電盤に余裕がない場合は、配線の増設が必要になることがあります。ブレーカーの容量と回路の空き状況は、施設の管理者または管理会社にご確認ください。
インターネット環境
Wi-Fi環境が必須です。ブースはネットワークに接続して撮影データの受け渡しやフレームの更新を行うため、接続が切れると運用できません。モバイルルーターなどの移動体通信では運用できないため、固定回線を用意できるかを必ず確認してください。
回線の契約と管理は、設置する事業者側で行っていただきます。施設の共用Wi-Fiを利用する場合は、ブースが常時接続できる環境か、通信が制限されていないかを事前に確認してください。
設置条件の中で、後から用意するのが最も難しいのがこの項目です。検討の初期段階で確認しておくことをおすすめします。
床の状態
ブース一式の重量は約350kgです。床が平らで、この重量を支えられることが条件になります。床の耐荷重については、施設の管理者または管理会社にご確認ください。とくに上層階や、既存の店舗の内装の上に設置する場合は注意が必要です。
搬入経路
ブースは現地で組み立てますが、資材を運び込む通路やエレベーターが必要です。搬入経路に制約がある場合は、問い合わせの段階でお伝えください。
立地
売上は設置場所の人の流れに左右されます。確認したいのは通行量だけではありません。
- 通行する人の層:10〜20代の若い世代や、観光で訪れる人が多いほど利用されやすくなります。
- 立ち止まれる場所か:人が通り抜けるだけの動線より、待ち合わせや休憩で滞留する場所のほうが利用につながります。撮影には数分かかるため、順番待ちの人が立てる余地も必要です。
- 目に入るか:通路から見えない奥まった場所では、存在に気づかれません。
- その区画を他に使った場合と比べてどうか:施設の運営者であれば、テナントに貸した場合の賃料や、催事に使った場合の収入と比較して判断することになります。空いている区画を埋める用途として考えるか、既存の売場を転用するかで、判断の基準は変わります。
設置条件チェックリスト
- 幅3.0m × 奥行2.8m 程度のスペースがある
- 天井高2,350mm以上を確保できる
- 20Aのコンセントを確保できる
- 固定回線によるWi-Fi環境を用意できる
- 床が平らで、約350kgを設置できる
- 搬入経路を確保できる
- 10〜20代や観光客が通り、立ち止まれる場所である
設置が難しいケース
- 天井が低い:2,350mmを確保できない場所には物理的に設置できません。
- 固定回線を引けない:Wi-Fi環境を用意できない場所では運用できません。
- 人通りが少ない、または立ち止まれない:設置はできても、売上が見込みにくくなります。
- 搬入経路が確保できない:資材を運び込めない場所では設置が難しくなります。
判断に迷う場合は、図面や写真をお送りいただければ確認します。
問い合わせから稼働までの流れ
1. お問い合わせ
設置を検討している場所の情報をお送りください。次の資料があると、確認がスムーズに進みます。
- 設置予定スペースの写真
- 区画やフロアの図面(寸法と天井高がわかるもの)
- 周辺の人通りがわかる写真
資料がそろっていない段階でもご相談いただけます。
2. ヒアリング・立地確認
設置場所の条件(スペース、天井高、電源、ネット環境、床、搬入経路)と、周辺の人の流れを確認します。図面と写真で判断できる範囲はこの段階でお伝えし、確認が必要な場合は現地を拝見したうえでご回答します。
3. 収益シミュレーションと導入条件のご提示
立地に合わせた売上の目安と、購入・レンタルそれぞれの条件をご提示します。内容を比較したうえで、導入方法をお選びいただけます。
4. ご契約
条件にご納得いただけたら契約を締結します。搬入と設置の日程は、契約の締結後に調整します。
5. 搬入・設置・稼働開始
現地でブースを組み立て、電源とネットワークに接続します。撮影・決済・印刷の動作確認を行ったうえで、稼働を開始します。
設置側で並行して進めること
- インターネット回線の手配
- 電源と床、搬入経路について、管理会社への確認
- 両替機と両替用の現金の準備
- 設置場所の整理と、必要に応じた区画の調整
よくある質問
スタッフは常駐させる必要がありますか?
必要ありません。撮影から決済、プリントまで、利用者がご自身で操作します。接客のためにスタッフを配置する必要はありません。
日常の管理では何をしますか?
プリント用紙の補充と、ブース内の清掃が中心です。
故障したときはどうなりますか?
部品の先出し交換や、現地への訪問修理に対応しています。対応の内容と費用は地域によって異なります。稼働を止めないために、カメラや用紙などの予備を設置側で保有しておくことも推奨されています。
契約期間の縛りはありますか?
導入方法によって異なります。詳しい条件は個別にご案内していますので、お問い合わせください。
まとめ
フォトブースの導入を検討するときは、金額を尋ねる前に、設置条件と費用の負担区分を押さえておくと判断が早くなります。とくに天井高2,350mm以上と固定回線によるWi-Fi環境は、後から変更するのが難しく、満たしていなければ設置できません。
条件を満たしていれば、次は立地に合わせた収益の見通しを立てる段階です。設置場所の図面や写真をお送りいただければ、設置の可否と収益シミュレーションを無料でご案内します。
PHOTOISM
フォトブースの導入を考えている方へ
韓国発セルフ写真ブース「Photoism(フォトイズム)」は、約3m×2.8mのスペースとコンセント、Wi-Fiがあれば設置できます。設置できるかどうかと収益の目安を、無料でご案内します。

