「Photoism(フォトイズム)」は、韓国発の撮影ブランドです。日本でも商業施設や駅前で見かけるようになり、導入を検討する事業者からの問い合わせが増えています。

見た目から「韓国版のプリクラ」と説明されることもありますが、実際の中心にあるのはアーティストやキャラクターとのコラボフレーム、いわゆる「推し活」です。この記事では、Photoismがどういう仕組みのブランドなのかを整理し、設置する側から見た特徴もまとめます。

Photoism(フォトイズム)とは

Photoismは、韓国のSeobuk社が展開する撮影ブランドです。ブースの中で利用者が自分たちだけで撮影し、その場で写真をプリントできます。撮影から決済、印刷までを利用者自身が操作するため、スタッフが常駐する必要はありません。

日本での事業は、Seobuk社の日本法人である株式会社Photoism Japanが担っています。

展開規模は、世界28カ国・1,110店舗以上。日本国内では109か所に設置されています(いずれも2026年7月時点)。

中心にあるのは「推し活」

Photoismの特徴は、撮影時に選べるフレームが次々に入れ替わることです。

年間400〜500のアーティストフレーム

Photoismは韓国の4大プロダクションと年間契約を結んでおり、年間400〜500のアーティストフレームが配信されます。設置している側が企画を用意する必要はなく、コンテンツが継続的に供給される仕組みになっています。

配信は2週間〜1か月の期間限定

各フレームの配信期間は限られています。推しのフレームが登場すれば、その期間内に撮りに行くしかありません。「いつでも撮れる」ではなく「今しか撮れない」状態が、常にどこかで発生していることになります。

撮影の8割以上がアーティストフレーム

実際の利用を見ると、撮影の8割以上がアーティストフレームでの撮影です。利用者は「写真を撮りに行く」というより、「推しと一緒の一枚を残しに行く」という動機で訪れています。

フレームの種類と料金

  • ノーマルフレーム:いつでも選べる定番。撮影1回あたり400円または500円(プリントする用紙のサイズによる)
  • イベントフレーム:季節の行事や期間限定の企画に合わせたもの。500円
  • アーティストフレーム:アーティストやキャラクターとのコラボ。800円または1,000円

コラボの顔ぶれ

権利元との契約に基づき、次のようなコラボフレームが展開されています。

  • アーティスト:BTS、BLACKPINK、aespa、Stray Kids、TREASURE、Mrs. GREEN APPLE、YOASOBI、スピッツ、Nissy など
  • キャラクター:たまごっち、クレヨンしんちゃん、モンチッチ など
  • スポーツ・メディア:千葉ロッテマリーンズ、東京ヤクルトスワローズ、テレビ東京のドラマ、KCON、パリ五輪のコリアハウス など

韓国のアーティストだけでなく、日本の国民的なアーティストやキャラクターとの企画も動いています。

韓国の「セルフ写真館」から生まれた

撮影の形式そのものは、韓国で広まった「セルフ写真館」がもとになっています。カメラマンのいないスタジオで、利用者がリモコンでシャッターを押し、好きなだけポーズを試して、気に入った写真を選ぶ。その体験をブース型の機械に落とし込んだのがPhotoismです。

スタジオを1軒構えなくても、約2m×2mのスペースがあれば同じ体験を提供できるようになりました。

日本のプリントシール機との違い

機械で撮影してプリントするという点は共通していますが、目的が違います。

目的の違い

日本のプリントシール機は、画像加工によって理想の姿に近づけ、落書きやスタンプで装飾して楽しむものとして発展してきました。主役は撮る人自身です。

Photoismでは、主役は推しのフレームです。誰と一緒に撮れるかが来店の理由になり、写真の仕上がりは加工ではなくカメラと照明の質で作られます。

主な違い

日本のプリントシール機Photoism
来店の動機友人との撮影そのもの推しのフレームで撮れること
仕上がり画像加工で「盛る」カメラと照明で自然に撮る
内容の更新数か月ごとに新機種が登場年間400〜500のフレームを配信
画像データ有料サービスへの加入が必要な機種が多いQRコードから無料で取得(撮影から72時間以内)

客層が重なりにくいため、プリントシール機が設置されている施設に併設されている例もあります。

機器と設置条件

設置する機器は、撮影用のブースと、操作・決済・印刷を行うキオスク端末で構成されます。

  • フォトブース:幅2,000mm × 奥行1,805mm × 高さ2,288mm、重量は約250kg
  • キオスク端末:幅850mm × 奥行550mm × 高さ1,982mm、重量は約105kg。カメラ、プリンター、タッチモニター、PCなどが内蔵されています

設置の目安は約2m×2m、天井高は2,350mm以上です。電源は20Aのコンセント、そして工事を伴う固定のインターネット回線が必要になります。必要なスペースは、設置場所の形状や動線によって前後します。

設置する側から見た特徴

数年経っても稼働が落ちにくい

発売直後をピークとして経年で売上が下がっていく機種と違い、フレームが更新され続けることで来店のきっかけが供給されます。アーティストが変われば訪れる層も変わるため、同じ場所に繰り返し新しい客層が訪れます。

筐体の買い替えを前提としない

新しい筐体に入れ替えて集客を維持するのではなく、配信される中身が入れ替わります。設置後に買い替えを前提とした投資計画を立てる必要がありません。

企画を自社で用意しなくてよい

コラボの企画と配信はPhotoism側で行われます。設置している施設や店舗が、販促の企画を毎回考える必要はありません。

スタッフを置かずに運営できる

撮影から決済、プリントまで利用者が操作するため、接客のための人員配置は不要です。日常の管理は、プリント用紙の補充と清掃が中心になります。

まとめ

Photoismは、アーティストやキャラクターとのコラボフレームで撮影する「推し活」向けのブランドです。韓国4大プロダクションとの年間契約により、年間400〜500のフレームが期間限定で配信され、撮影の8割以上がこのアーティストフレームでの利用になっています。

設置する側から見ると、企画を自社で用意せずに済むこと、そして中身が更新され続けることで稼働が落ちにくいことが、他の設置型機器との違いになります。

導入を検討される場合は、まず設置条件を満たしているかの確認からになります。設置場所の図面や写真をお送りいただければ、設置の可否と収益の目安を無料でご案内します。

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